みなさん、少女漫画、読んでますか?
少女漫画大好きな男性ライター・おた鍋の「少女漫画実況」第2回です!
今回も、男性向け漫画は読んでるけど、少女漫画は…という方にぜひぜひおすすめしたい作品をご紹介いたします。
タイトルは『僕と君の大切な話』。映画化・アニメ化もされた『となりの怪物くん』の作者・ろびこ先生の最新作です。
今春に第7巻が刊行されて堂々完結したこの作品、コミックDAYSで第1話から無料で楽しめる追っかけ連載がスタートします。
この作品はずばり「男女の恋愛観のすれ違い」を描いた作品です。
ただ、この作品のすごいところは、男女のすれ違いだけでなく、
「心の見えない相手とどう分かりあうか」
というテーマにまでまでたどり着いてしまってるところです。本当に懐の深い作品です。
それでは今回も、みなさんと一緒に『僕と君の大切な話』第1話をまるごと読んでいきたいと思います。
さっそく、いってみましょう!
「好きです」というモノローグと、少女の横顔、そして男の子の背中。
2コマ目、3コマ目で葉が風に巻かれてますね。
「風に乗って、この想いも届いてほしい」という少女の気持ちの現れでしょうか。
向かい合ってるのに、目の合わないふたり! ちゃんと目を見て話せよ!!(切実)
いや、これから嫌というほど話すんです(乞うご期待)。
ちなみにさっきのページは枯れ木だったのが、こちらでは葉が茂ってます。伝えたい気持ちがたくさん生えてきたんでしょうか?
さあ、ふたり以外誰もいない駅のホーム。びみょ〜〜な距離感で座る男女。
「大切な話」が始まりますよ、みなさん!!
(前の駅の「つぶ貝」ってなんだ……?)
カッコいいから!!(迫真)
え、ていうか話ってソレ……? 告白じゃないの……??
まぁとりあえず、僕なら「戦闘力が上がればいいんだよ! 手からビームが出たらカッコいいでしょ!!」と必死に説明になってない説明をするか、「ふっ、女子にはわかるまい……(暗黒微笑)」と投げてしまいます。
(でも女性もバトルが好きな人は多い気がしますが、どうなんでしょう?)
さて、果たしてこの男の子はどう答えるのか……?
少女漫画の中で少女漫画ディスという何とも…笑
そうです。この漫画は
「あるテーマについて男女それぞれの観点から語り合う」
という設定をひとつの軸にしています。
ラブ要素を抜きにしても、コントを見ているようで面白いのがこの漫画のすごいところ
……って、あれ? 告白してない??
えっ、ひどい!? という場面でふたりの目が初めて合います(なんてこった)。
実はこの物語、全編を通じて、キャラの視線がどこに向けられているかが、すごく意味を持っています。
話している時に目が合うか、はたまた虚空を見つめているか。
こうしたところに注目してみると彼らの気持ちがもっと分かるかもしれません。
え、何の話?? と思っていたら相沢さんもそう思ってたみたいです。
ただ男子は女子の「実は…」バナシに弱い(マジ)。
『恋わずらいのエリー』もそうでしたが、女子の素の表情はほんとにカワイイですね!
相沢さん、だいぶやべえ(やべえ)
男性が少女漫画を読んで思うこと1位は「女子もだいぶやばい」です(ホントに)。
「好きな子のリコーダー舐める」どころじゃないやばさも結構でてきます。女子の男子に見せない側面が見られるのも、少女漫画の面白さのひとつかもしれません。
赤面するふたり(かわいい)
このシーンで、初めて相沢さんが意識して東くんに向かい合います(今までは横並びでした)。ここが、彼女のいちばん「大切な話」なんですね。
恋人、じゃなくて友達からっていうのが初々しくて……その視線の先には?
すね毛(男性)
前のページと比較すると、相沢さんが片膝浮かして距離をとっています。このシーン、男性的にはなんの驚きもないんですが、女子的には結構引くんですかね。
ドン引きです(絶望)
しかし告白された直後に女子がどこかへ行ってしまったというのに、東くん冷静すぎません?
彼の女性に対する価値観はいったい……? というのも後々判明します!(乞うご期待)
さあ、最後に葉の茂った木が2本でてきました!(右側にちらっと見えますね)
これからふたりがどんな話をしていくんでしょうか? 恋の行方は??
というわけで、1話はここまでです!
どうでしたか? ラブコメという少女漫画の王道でありながら、
コントのようなテンポ感ですいすい読める『君と僕の大切な話』。
コミックDAYSでは毎週火曜日に新たな無料話が追加されていきますので、乞うご期待です!
▼あやしい実況抜きで『僕と君の大切な話』をさっそく読む!▼
Text by おた鍋