前回のあらすじ
2001年に入社以来、ヤンマガに16年在籍しているK田に「昔のヤバい思い出」をきいてみた。すると、配属前夜、当時の編集長Sに飲みに誘われた時のことを語りはじめた。新宿で飲み始めてから8時間後の深夜3時、なぜかK田は編集長の奥さんの実家にいた―――。
- えっ、編集長の奥さんの実家ですか?
-
そや。
- もう一度、ききます。編集長の“奥さん”の“実家”ですか?
- そやな。深夜やのに(編集長の奥さんの)お母さんは気さくに対応してくれやったわ。たぶん、定期的に同じようなことがあるんやと思うわ。
- それで、何されたんですか? また、飲みなおしたんですか??
- 仏壇に挨拶したんや。
- 仏壇に挨拶? in 編集長の奥さんの実家??
なんなんですかそれ! 急展開すぎます!
- わしも知らんがな。そんなん。編集長に言われるがままに、仏壇に手ぇあわせたんや。
「これからヤングマガジンでお世話になるK田です」って。
- あー! もうK田さんもおかしくなってる!!
それで、それで、挨拶終わったらどうしたんですか??
- S編集長が「ゴローンと寝ろ」って言うてきたんや。
- 出た! ゴローン!! すぐ、ゴローンて寝る!!
-
しゃーないがな。
とりあえず
仏壇の前でゴローンて3人で寝たんや。※編集長Sと、K田と、同じくヤンマガに配属された新入社員の3人で行動中
- しかも仏壇の前ですか! シュールすぎますね。
でもK田さん、配属前夜ってことは
そろそろ日が明けて配属当日になってるんじゃないですか?
-
そや。
わしと同期は9時半に出社せなあかんから
ちょっとだけ(ゴローンて)寝て、家を出たんや。
出かけるとき、朝ごはん食べている(編集長の奥さんの)お父さんと会うてな、さすがにお父さんビックリしてたわ。
- そりゃそうですよね。それで、無事に帰れたんですか?。
-
帰れるわけないがな。
家出ても、自分らがどこにいるか、まったくわからへんしやな。
お父さんは丁寧に教えてくれやったんやけど、最寄りの駅が遠すぎてな。
しょうがないからタクシー乗って、わしんちに同期と二人で帰ったんや。
- ホント、命からがらですね。それで、ヤンマガ出社初日を迎えたと。
-
まぁ、シャワー浴びて、着替えて会社行けたんやけどな…………。
- どっ、どうしたんですか?
-
わしのトイレのウォシュ◯ットが破壊されたんや。
- はっ??
-
いっしょに帰宅した同期が、かなり体重あるヤツでな、
そいつが便座座った衝撃で
わしのウォシュレットが壊れたんや。
- なんすか、そのオチ!!