「昔のヤンマガは本当にヤバかったのか?」。
誰の興味があるのかよくわからないこの問いに対して誠心誠意、応えていくこの企画。
今回はヤングマガジン編集部に16年在籍するK田に
話をきくことにしました。
何を隠そうK田は新入社員で配属されてからヤンマガ一筋のお兄さん。
昔のヤンマガを知る数少ない人物なのです。
配属前夜のできごと
- まず、自己紹介をお願いします!
- K田です。
2001年入社やから、もうヤンマガに16年いることになるんかな。
- 16年! 今、一番ヤングマガジンで長いんですよね?
- そやな。社員では一番長いな。
- これは、昔のヤンマガのお話が聞けそうですね!
では、早速ですが昔のヤバい思い出教えてもらっていいですか?
- ほな、配属前夜の話でいいか?
- えっ、16年もいるのに、配属前夜のお話なんですか?
- そやな。やっぱり当時の編集長Sさんとの出会いが衝撃やったからな。
メンズノンノに行きたかった男
- まず、配属前夜のお話ということですが
ヤングマガジンに配属が決まったのはいつだったんですか?
- 5月31日。うちの会社は配属前日に、配属先が発表されるんや。
次の日からヤンマガで働くことがわかった夜の話やな。
- ちなみに、元々どこの部署で働きたくて入社したんですか?
- メンズノンノや。
- メンズノンノ? あの、ジャンルが違うというか、別の会社(集英社)の雑誌なんですけど。
- ちょっとな、そのへん、ようわかってなくてな。
とりあえず、メンズノンノやりたくて講談社入ったんや。
- …………………………。
- …………………………。
- ちょっと、横道にそれそうなんで、とりあえず、配属前日に話を戻しますね。
それで、ヤングマガジンに配属が言い渡された、その日の夜の出来事をお話しされるわけですね。
- そや。
もう一人、同期でヤンマガに配属された新入社員がいてな
そいつとわしの2人のために当時のヤンマガ編集長のSさんが歓迎会を開いてくれたんや。
夜の7時くらいに新宿で始まったんかな。
それで、10軒くらい回ったあとで―――――
- 10軒? えっ、ちょっと待ってください。10軒ですか!?
- なんや。リアクション大袈裟やな。
10軒なんか、昔は当たり前やで。
一杯くらい飲んで、次の店行って、また一杯飲んで次の店行ってっていう感じで、いろんな店を回ったな。
まぁ、さすがに、なんも知らん新入社員やったから、その日は、なんでこんなに店かわんねんって感じやったけど。わしらが、なまじ酒が強いから楽しんでもうたからやろな。
駐車場でお休み
- そっ、そういうもんなんすね。ちなみに10軒回ったあとの時間は何時くらいですか?
- 深夜の3時くらいかなー。
- まあな。
それで、さすがに酔っぱらて眠くなってきたのか、S編集長が「ゴローンと寝ろ」って命令してきたんや。
- いきなり睡眠、入れるんですね。それは、バーかなんかで?
- いや。外の駐車場。
- 駐車場?? 駐車場ですか??
そんな10軒もハシゴしといて、なんでいきなり駐車場なんすか?
※絶対に真似しないでださい
- 知らんがな。そんなん。
とりあえず編集長の命令やからゴローンて3人で寝たんや。
- 3人だから川の字で寝たんでしょうか。
- こうやって放射線状に寝たんや。
- もう、マジで意味わからないですね。それで、そこで朝まで寝たんですか?
- いや。5分ほどしたらSさんが起きて「よし行くぞ!」って言うねん。
よーわからんけど、そのままいっしょにタクシー乗ることになったんや。
- まだ、帰れないんですか? タクシーでどこ行ったんですか?
- S編集長の奥さんの実家。
- はあっ!?
次回につづく。