【ザ・ノンフィクション その①】講談社マンガ編集者によるアプリ開発物語「マンガアプリ元年」編

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みなさん、こんにちは。

ヤングマガジン編集部のムラマツと申します。

 

 

ヤングマガジン・モーニング・アフタヌーン・イブニング4編集部による、

圧倒的マンガアプリ+悪魔的WEB「コミックDAYS」を企画をし

現在、チームリーダーとして開発打ち合わせに勤しんでおります。

 

 

ローンチまでジッとしてるのもなんなので

先行してブログを立ち上げてみたものの、

ちょっと話題に乏しいよね、という話になり、

急遽、Twitterで有名なヤンマガのスズキくんから

「赤裸々でズンドコな開発過程を記事にしたらどうっすか?」

と提案を受け、押忍の精神で引き受けました。

 

 

こういうのは「コミックDAYS」がバッチリ成功した後に

「いや〜、実は必死だったんだよ、あの時(笑)」

という『情熱大陸』的スタンスで語るのが吉だと思うのですが、

吉と出るか凶と出るかわからない今、

あえてリアルタイムでお伝えするという

『ザ・ノンフィクション』スタイルにも意義があるような気がします。

 

 

 

という訳で、

「イチマンガ編集者にすぎない私が、なぜ・どのように「コミックDAYS」を企画し、どういう苦労に見舞われてきたのか?」

というような話をなるべく赤裸々に、できるだけ遡って書いて行きます。

 

 

「コミックDAYS」企画前夜〜2014年6月

 

 

さて、私がヤングマガジン編集部に異動した2014年6月から物語を始めたいと思います。

 

 

2014年といえば「ジャンプ+」が9月に、

「マンガワン」が12月に開始する

出版社にとって「マンガアプリ元年」と言える年。

 

 

各出版社にもデジタル化の波が押し寄せる中、

私が異動したヤングマガジン編集部は・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

超アナログ&反時代的でした。

 

 

 

 

 

まずこちらのオフィスをご覧ください。

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このスペースに編集者6人が仕事をしています。

 

 

バイトの面接にきた女子大生が面接前に帰った、という伝説(事実)を持つフロアの臭気。

 

 

「メールじゃあ、人肌が伝わんないと思うんっすよ!」と「目次コメントのお願い」をひたすら全部員分 手書きで書き続ける若手。

 

 

ヤンマガの公式サイトのマンガ掲載コーナーのネーミングに「タダマン!」という下ネタをぶっこんでくるベテラン。

 

 

歓送迎とあらば3〜4次会までは確定、異動する部員を号泣して見送り、吐くまで飲み続ける編集部員たち。

 

 

上のような職場でも「これくらいの方がみんなと話しやすくていいよな!」と密着していることに、むしろ喜びを見いだせる男たちーーー。

 

 

 

そこには、『編集王』から飛び出てきたような、

熱い、そしてアナログすぎる世界観が広がっていました。

 

 

 

私は、そんなヤングマガジン編集部が一発で好きになってしまいました。

なんとか、この部署のお役に立ちたい!

 

 

 

 

「週刊少年マガジン」〜「月刊少年ライバル」と少年誌を渡り歩き、

青年誌編集経験のなかった私が最初に編集部で役立てたこと。

 

 

 

それは

「手書きじゃなくて、

全員一斉メールを使った方が楽だよ」

と若手に説いて回ることでした。

 

 

 

「コミックDAYS」を企画する2年半前の出来事でした。

 

 

続く。

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