
今回の特別ゲストはDL学園監督“ジャスティス”こと中央正義先生!!
読者のみなさんのツッコみたい気持ちは重々承知しておりますが、『バトルスタディーズ』の担当編集者が、DL学園世界史教師兼野球部監督のジャスティス先生に独占インタビュー!
今回のインタビューでは、ジャスティスしか知り得ないDL学園の裏話を伺っていこうかと思っております。
『バトルスタディーズ』担当編集者・山田(以下、Y): 監督、今日はよろしくお願いします!
中央正義(以下、J): よろしく! 君は髪切ったほうがええわ。毛先がスチールウールみたいになっとる。一回切ったほうがええわ。死んだ細胞ぶら下げてたら運も寄ってこーへん。切り切りそれ一回。
Y: あ…はい検討してみます! 聞きたいことは山ほどあるんですが、まずは今年のチームの特徴を教えていただきたいです!

J: そんなことより君は東京の子か?
Y: あ…はい…。
J: チームラボは行ったことあるんか?
Y: はい…。
J: いや、私の娘がな、オーストラリアに留学してるんやけども今年の秋に帰ってくるんや。ほんでどーしても東京のチームラボに行きたい行きたい言ーてうるさいからやなぁ、まぁ久しぶりに帰ってくるからしゃーないかぁー言ーて連れてったろかぁ思ててな。いやちゃうがな質問なんやったっけ?
Y: あっ…チームの特徴を…。
J: ハイハイそれな。何? 特徴? 君インタビュー下手やな。よぉあるやろテレビで。「このなすびは甘みがあってー」みたいな農家の話。あれ、わかったようで全然わからへんねん。それと一緒。うちのチームはこんな色で言ーても「へー」言ーて終わりや。もっと突っ込んだ質問してくれな読者も楽しめへんのとちゃうか?
Y: すみません…そうですね…。
J: たとえばやなぁ、チームの顔の狩野くんは、寮ではどんな感じで過ごしてるんですか?とかな。(指をパチンと鳴らす)

Y: はっ、確かに!
J: ほら聞いてみ。同じように。
Y: はい! チームの顔の狩野くんは、寮ではどんな感じで過ごしてるんですか?
J: よぉ考えたら知らんわ。寮のことは飛ちゃんに全部任せてるから。私は必要な時以外は寮の中には入らへん。だから知らん。
Y: …そうですか。
J: ズズズ(コーヒーをすする)

Y: では質問を変えて…。甲子園出場を決めた夜の率直な気持ちを教えてください!
J: いや…それはもう感動したよ。オーストラリアの娘から手紙が届いてやなぁ。そんな時にうちの選手はミーティングでしょーもない話してたから、丸ちゃんに朗読してもろたんや…。もうみんな娘の健気さに心打たれる打たれる…。わんわん泣いてやなぁ。可愛い我が子には旅させろ言うやろ? やっぱ離れてから見える景色もあるっちゅーのが身に染みて酒が進む進む。ベロベロなってもうたわ。
Y: 素敵な娘さんですね…!
J: うちの娘は君みたいなヘアスタイルは好かん。
Y: …そうですか。人それぞれですもんね!
J: 人それぞれで言えば、ほんまうちの選手は個々の色が強ぉてなぁ。毎日見てておもろいわ。
Y: そのお話が聞きたいです!
J: いやそれはええわ長なる。ええ話一個だけあるけど聞く?
Y: あっ、はい!
J: 私の住まいは学校の敷地内にある社宅。朝の散歩はモーニングルーティーン。誰もおらへん早朝のグラウンドを見るのが昔から好きでな。監督になる前から毎日のように通ってた。グラウンドはいつもキレイに整備されてて、それはそれは神聖で。野球の神様がいるようで思わず手を合わせてしまう。親元を離れて生活する10代の子供達が、誰に言われることもなく球場を整備して一日を締めくくる。そんなDL学園の伝統を私は深く愛してる。決勝戦の朝。私は普段より早く目が覚めてなんとなく散歩に出かけた。誰もいないはずのグラウンドにうっすら浮かぶ無数の人影。木に隠れながら近づいていくと、外野に四つん這いになってる子供たち。数えたら全員おった。誰も口を開かず黙々と芝生に生えた雑草を引っこ抜いては、古びた小さいブリキのバケツに入れていく。
Y: 何をしてるんですか?
J: “徳を積む“これもDL学園の教えのひとつ。芝生に雑草が生えるとイレギュラーしたり、足がひっ掛かったりするから普段から手入れはしている。でもその時はいつもと様子が違った。どこか願掛けをしてるように見えてな。一発勝負の高校野球。負けたら終わり。不安な気持ちもあったんかなぁって。できる準備は全てやる。甲子園優勝とかそんなことよりも大切な何かを、彼ら自身で手に入れたんかって思たら、もう愛おしくて愛おしくて私は涙が止まらんかった。その直後、私の嗚咽音がジョージにバレて早朝から血祭りに上げられた。ハハハ。
Y: 素敵な生徒さんたちですね!
J: 他府県からスター選手をかき集める強豪校が非難されることもよくあるけど、それは大人の事情であって、子供達はただただ野球が上手くなりたくて日々を生きてる。私はこの目で彼らを見て、この耳で彼らの声を聞いてきた。頼りない監督やけど、私にできることはただひとつ、彼らの邪魔をしないこと。毎日彼らに教わり、毎日彼らに心を動かされる。一体どっちが先生なのか…ハハハ。もう終わりでええか? あの子達の話してたら会いたくなってきた。

Y: はい…もちろんです…。
J: 娘のノドチンコに鯖の骨が刺さった話もしたかったけど、またの機会に温めとくわ。
Y: すごく興味がありますが、今すぐ選手に会いに行ってあげてください!!
J: 私が会いたいんや。
Y: そうですね! すみません! 心温まるお話を聞かせていただき本当にありがとうございました!
J: いつもありがとう。
文責:編集部
※本インタビューは夏の甲子園決勝の数日後に行いました。

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