コミックDAYSでさまざまな作品をお読みいただきありがとうございます。
といいながら、現実世界のあまりの寒さと窮屈さにウンザリがきわまった異世界もの大好きおじさん、DAYS編集I上は「水曜日のシリウス」「月刊少年シリウス」に「異世界系マンガをもっと読ませて」と懇願。
そうしたら新進気鋭の大傑作が6本、週末に新連載としてスタートすることになりました!!!
2020年夏に続いて、今度はどんな作品で異世界にトリップさせてくれるのか。こちらで一気にあらすじをご紹介します!
※各作品とも毎週連載です。更新される曜日の正午に新たな無料話が追加されます。冒頭2話および最新2話は常に無料!
※アプリでは冒頭無料話と最新無料話の間がチケット化されます。つまり全作品が「待てば無料」で追いつけます!
▼毎週土曜更新!
『実は俺、最強でした?』
「俺、また何かやっちゃいました?」というアオリ文句は異世界ものの定番ですが、本作はまさにその代表となるタイトルです。
転生時に与えられたチート能力がケタ外れすぎて誰にも認識してもらえず、最弱認定されて捨て子からスタート……からの成り上がりと引きこもり(に失敗する)物語。
舞台となった世界はモラルの低すぎる悪役が多く、実はその筆頭が主人公・ハルトの母親だったりします。なのでハルト自身も敵に容赦がないですが、それでもコメディ要素満載なのがすごいです。
個人的には『パーマン』を思い出しました。
『時間停止勇者』
もしも時間を止められたら、まず何をするか。
全男性が考えるであろう行動を実行に移しまくるのがこちらの主人公・葛野セカイ。しかしひどい名前です。
秒で異世界転移に成功したセカイが、なぜか手に入れた時間停止能力であんなことやこんなことを――と思いきや、時間を止めていないときの残りの寿命が3日しかないことが判明。早くゲームクリア的な感じでミッションを達成しなければ……と思うけれど、ついあんなことやこんなことを。
描くのは『怪物王女』の光永康則さん。存分に実力を発揮されたであろう緻密な構成のもと、笑わされながらグイグイ読んでしまいます!
こちらは本格ダンジョン・ファンタジー。転生要素はなく、チート能力はそこそこ、とバランスがとれた設定です。
加えてテンポよく物語における謎が明かされていき、しっかりした人間ドラマも展開されます。
このストイックな題名だと初見ではタップしなさそうなのに、原作が「小説家になろう」で大人気となったのも納得の作り込みです。
主人公の凄腕シェルパ(道案内兼荷物持ち)・ロウの妹溺愛っぷりと、ヒロインにして最強の勇者・ユイカの意外なポンコツぶりが、ハードな冒険物語に彩りを添えているのもいい感じです!
▼毎週日曜更新!
『異世界マンチキン』
作者が夭折した名作ライトノベル『ゼロの使い魔』を見事に完結させた志瑞祐さんが原作を提供する、変化球の転生ファンタジー。
マンチキンというのは、おじさんなら覚えている「D&D」などのテーブルトークRPGにおいて、自分のキャラクターだけを活躍させるためにズルをする、困ったプレイヤーのこと。本作では「ルール濫用の卑怯者」を指すようですね。
化け物に殺され異世界に転生させられた主人公・行人(ユキト)は、同時に妹・佐奈もこの世界のどこかに送り込まれたことと、自分のHPが一撃食らえば即死の「1」しかないことを知ってしまいます。
ならば生き残るために「マンチキン」になるしかない……ということで、必然的にスリリングな展開の連続を楽しめますよ!
「私、おっさんだった!!」
この秀逸なコピーからもわかるとおり、本作はTS(トランスセクシュアル)ものの傑作でもあります。いや、バ美肉ものかも?
身売りされる途中の孤児の少女・レンが事故に遭って、日本人おっさん科学者だった前世の記憶を取り戻します(と同時にチート能力にも目覚めます)。
現代日本の知識と異世界の魔法を組み合わせてサバイバルしていく、そんなレンの生き方は痛快です。
というか、いつしかサバイバルが自己目的化してしまうので、中身おっさん美少女が異世界ライフを満喫するだけの物語でもあります。これはこれで、眺めていると楽しい異色作ですよ。
『魔法使い黎明期』
大ヒットしたライトノベル『ゼロから始める魔法の書』の新シリーズをコミカライズした注目作。
主人公は魔法学校の落ちこぼれにして、記憶喪失の少年、セービル。すべてを失うことになる退学を避けるため、魔女狩りが横行する大陸南部への特別実習へと出発します。同行するのは個性豊かな仲間たち。
バトルあり、謎あり、ドキドキありと盛りだくさんで展開する本格ファンタジーですが、個人的には正統派の少年少女成長物語、と思えます。
主人公たちのまっすぐなやりとりは、けっこうすがすがしい気持ちで読めますよ。
一口に「異世界もの」とくくるのはもったいない、バラエティ豊かな傑作が次々とスタートしていること、おわかりいただけたのではないでしょうか。
あとは読むだけでトリップの開始です。さあ行きましょう!