『逃げ恥』海野つなみのもとに、10人の人気漫画家が結集!豪華連作シリーズ『その日世界は終わる』コミックス発売記念DAYSリコメンドインタビュー

世界の終末を前にして、人はどう生きるのか? 極限状態で際立つ“人間”そのものを、海野つなみと10人の作家が様々な角度から描いた「その日世界は終わる」。中でも、ひとつの夫婦の形を描いた回に注目! 先生方のコメントと共に制作秘話をご紹介します。

『逃げ恥』海野つなみのもとに、10人のベテラン作家が結集!豪華連作シリーズ『その日世界は終わる』コミックス発売記念DAYSリコメンドインタビュー

2017年、実写ドラマ化を果たし一世を風靡した『逃げるは恥だが役に立つ』。その作者・海野つなみが、物語の共通テーマ「世界の終末」に沿って10人の漫画家からリクエストを募り、原作者としてそれぞれにネームを“当て書き”した連作シリーズ『その日世界は終わる』がついにコミックス化!

座長・海野つなみとプライベートでも仲良し!? 10人の漫画家たち

No.1栗原まもる
…代表作『ケッコー ケンコウ家族』、『つぶつぶ生活』(講談社)他
No.2ひうらさとる
…代表作『ホタルノヒカリ』(講談社)、『もいちどあなたに』(集英社)他
No.3飛鳥あると
…代表作『お受験します!』、『ゴーガイ!岩手チャグチャグ新聞社』(講談社)他
No.4樋口橘
…代表作『MとNの肖像』、『学園アリス』(白泉社)他
No.5小原愼司
…代表作『菫画報』(講談社)、『青猫について』(小学館)他
No.6上田倫子
…代表作『リョウ』、『月のしっぽ』(集英社)他
No.7TONO
…代表作『カルバニア物語』(徳間書店)、『チキタ☆GU GU』(朝日新聞出版)他
No.8なかはら・ももた
…代表作『のんdeぽ庵』(講談社)、『半分、青っぽい。』(扶桑社)他
No.9おかざき真里
…代表作『サプリ』(祥伝社)、『阿・吽』(小学館)他
No.10柘植文
…代表作『野田ともうします。』、『幸子、生きてます』(講談社)他



世界の終末を前にして、人はどう生きるのか? 極限状態で際立つ“人間”そのものを、様々な角度から描いた本作。中でもコミックDAYSでは今回、ひうらさとる先生がひとつの夫婦の形を描いた回に注目! 海野・ひうら両先生のコメントと共に制作秘話をご紹介します。

宇宙飛行士 ×…ポリネシアンセックス!?

――本企画の、そもそもの発端は?

海野つなみ(以降「海野」):みんなでご飯を食べていたときに、おかざき真里先生が「ネームでいつも苦労する。一回誰かのネームで描きたい」と仰って。私は逆に、ネームが好きで絵を描くのが嫌なタイプでしたので「あ、じゃあ私描きます!」と言って…それが始まりでしたね。
ひうらさとる(以降「ひうら」):それで私もその話を聞かせてもらって、「すごく面白そう」って思いました。これまで原作がついたことはあるんですけど、原作ネームをいただいて描いたことはなかったんです。だから…「私、エロが描きたい!」って(笑)
海野:ひうら先生は「エロ、あとはおまかせ」っていうオーダーでしたね(笑)。
ひうら:つなみん(※海野先生愛称)は、その思いを汲んでくれて(笑)。
海野:どエロの作品が出来てしまいまして(笑)。

↑人類滅亡を防ぐための「ノアの箱舟計画」参加者に選ばれた、宇宙飛行士夫婦・ミーシャとターニャ。人類の未来を繋ぐのは…ポリネシアンセックス!?

 

ひうら:やってみると、やっぱりネームができてるのはすごい楽ですねぇ、スケジュール的に!(笑)さらに、来たネームがすごい面白くって、楽しかったです。
海野:ひうら先生の担当作は本シリーズの中で唯一、悲壮感ゼロのお笑いエロみたいな感じで(笑)。ネームを描いたあと読み返してみたら、「あれ、これ16ページほとんどベッドシーンじゃない!?」と自分でも驚きました(笑)。「“エロ”っていうリクエストではあったけど、ひうら先生大丈夫かな」って心配していたら、すごいノリノリで「面白かったよー!」って連絡をくれて…。
ひうら:ほぼベッドシーンだったんで、背景もあんまりなかったんですよ!(笑)服も描かなくてよかったので、その分スローセックスのいろんな体位がある写真集を買ってみたり…(笑)。

──描いてみて、難しかったポイントは?

ひうら:絵は私ですけど、“つなみテイスト”を活かすようにとは気を付けました。セリフとかもほとんど変えなかったので、難しいところは…まぁ体位くらい?(笑)今までティーンズラブ作品とかエロ漫画を「エヘヘ…」って読んでましたけど、すごい大変な仕事なんだなと実感しました。
海野:体位のバリエーションが大変だっていうのは聞きますね〜。
ひうら:でも楽しかったですよ。こやまゆかり先生(『バラ色の聖戦』)に、「あれ、興奮したわ」って言ってもらったし(笑)。描いてよかったー!

――「ネーム原作」は初挑戦とのことでしたが、描き手としても、大満足の内容ということですね。

ひうら:そうですね。前から「エロが描きたい」ってダダ漏れで言ってましたが、ティーンズラブ作品によくある “男が乱暴で強引で壁ドン!”みたいな感じを想像していたんです。でも、つなみんから来たのは夫婦の物語で、男の人がすごい優しく丁寧で。「…こういうのもいいな」って思いました。
海野:じゃあ、次はオリジナルエロの世界にぜひ…。
ひうら:開眼します!(笑)

――ありがとうございました!

『その日世界は終わる』コミックス絶賛発売中!

 

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