「おっさんずラブ」2巻発売記念! BELOVE9月号の貴島彩理プロデューサー×脚本家・徳尾浩司さんの対談を特別掲載!

本日、8月9日(金)は「おっさんずラブ」2巻の発売日! それを記念し、BELOVE9月号に掲載された特別インタビューをコミックデイズでも公開!
脚本家の徳尾浩司さん&「おっさんずラブ」産みの親、貴島彩理プロデューサーによる、ウラ話をお楽しみください!

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本日、8月9日(金)は「おっさんずラブ」2巻の発売日! それを記念し、BELOVE9月号に掲載された特別インタビューをコミックデイズでも公開!
「おっさんずラブ」産みの親、脚本家の徳尾浩司さん&貴島彩理プロデューサーによる、ウラ話をお楽しみください!

貴島彩理(きじま・さり)
1990年東京都生まれ。慶應義塾大学卒。2012年テレビ朝日入社。バラエティー部門でAD、ディレクターを経験した後、ドラマ部へ異動。「オトナ高校」で連ドラ初プロデュースを担当。
徳尾浩司(とくお・こうじ)
1979年福岡生まれ。慶應義塾大学卒。劇団とくお組主宰。「あいの結婚相談所」「きみが心に棲みついた」などドラマ、映画、舞台の脚本を手がける。

♥「おっさんずラブ」コミカライズ版ついて

——まずは、コミカライズ版「おっさんずラブ」を読んだ感想などをお聞かせいただきたいです。

徳尾:どのシーンを使って、どのシーンを削るかのさじ加減が上手ですよね。ドラマだと面白いけど、漫画だとその面白さが上手く伝わらないなって思うシーンがあるんですが、そこを上手く飛ばして重要なシーンをテンポよく構成していてすごいと思っています。漫画ならではのセオリーを感じられて面白いです。
貴島:コミカライズしていただけると聞いたとき「自分たちの作ったドラマが漫画になるなんて!」と純粋に嬉しかったです。原稿を頂くたびに、一読者として楽しく読んでしまい、話を知っているのに「続きどうなるの?」と思っています(笑)。
徳尾:確かに。8話は部長が春田を会議室に呼ぶシーンで終わったんですが、「この続きなんだっけ?」って思って台本を読み返しました(笑)。

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▲部長が一世一代の告白をした後、会社でのファーストコンタクト(8話収録)

貴島:あと絵が可愛くて…! 武川さん似てますよね。
徳尾:マイマイもすごい。
貴島:すごく愛情の感じる描き方をしていただいて嬉しいです。

——山中先生も「おっさんずラブ」の世界観がすごくお好きで、世界観を壊さないようにしていると思います! コミカライズ版だとどのシーンがお好きですか?

徳尾:全部面白いですね。6話のファミレスのシーンが好きだな…。

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▲春田は蝶子に呼び出されてファミレスへ向かうが、後から部長が来て…(6話収録)

貴島:私は武川さんが登場するシーンがとにかく好きで(笑)。メガネの奥の目を、あえて描いていないときがあるのが面白いです。
徳尾:絵の描き分けで物語のテンポや空気が変わるので、武川さんって漫画向きなのかもしれないね。

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▲部長と蝶子の板挟みになっている春田をじとっと見つめる武川(5話収録)

——5話の最後のシーンは、ドラマだと誰が春田を見ているのかわからないようになっています。漫画にするときに、ドラマのままの方がいいのか、武川さんだとわかるようにした方がいいのか議論になりました(笑)。

貴島:漫画だと「犯人は武川さん」ってわかるほうが、続きが気になるんですね…!
徳尾:このような演出は漫画ならではと、いつも感心してます。僕は、こういうデフォルメした絵柄の部長が好きだな。
貴島:デフォルメマイマイで口がイーッてなってるのも好きです。頭身が小さくなっているのが可愛くて。
徳尾:小さいやつの漫画も見たい! ドラマはシリアスなシーンとコメディのシーンが混ざっているので、その緩急がマンガだと絵の描き分けで表現されていて面白いです。

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♥『劇場版おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』について

——まず映画を見てのご感想はいかがでしたか?

貴島:まだ完成はしていないのですが、先日編集あがりを見て「帰ってきたな」と改めて感じました。連続ドラマから1年弱経っていて、その間みんな様々な作品で別の役を演じられてきたのも見てきたので…。だからこそ、現場で春田や部長、牧が話したり、動いているのを見たときは感動しましたね。徳尾さんはどうでした?
徳尾:映画独特のスケール感があって、常にワクワクできますし、一人一人のキャラクターが連ドラ版より深まっているので、そこは見どころですよね。連ドラで一応話は完結しているので、映画版を作る際には、「好きですって言ったのに実は違いました…」みたいにキャラクター同士の関係性が戻らないよう意識しました。キャラクター同士の絆が深まるストーリーになっているので面白かったですよ!

——新たに加わった沢村一樹さん、志尊淳さんの現場でのご様子はいかがですか?

貴島:二人ともすごく素敵な方です。沢村さんは今までになかった風を吹かせてくださった印象がありました。予告映像でも流れている、鋼太郎さんと沢村さんの謎の接近シーン、沢村さんの方からグイっと戦いを挑まれていて…それで鋼太郎さんも負けじと(笑)。スタッフともコミュニケーションをとってくださいますし、沢村さん自身の魅力に引っ張られて狸穴というキャラクターが深く彩られたと思います。

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▲沢村一樹さん演じる狸穴迅

貴島:志尊さんはすごく聡明な方で、熱いものを内に秘めている印象です。春田と志尊さん演じるジャスティスの印象的な花火のシーンがあるのですが、二人の作る空気にスタッフみんなが持っていかれるようなお芝居をしてくださいました。

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▲志尊淳さん演じる山田ジャスティス

徳尾:僕から見ても、想像していたキャラクターと二人のイメージはぴったり。連ドラのときもいたんじゃないかなって思いました。志尊くんは以前、小説原作の映画で、主演をしていただいたんです。次は徳尾さん脚本のオリジナル作品に出たいって言ってくださっていた矢先だったので、運命だったねって(笑)。

——まさしく「また会えたね」って感じですね。香港でのロケがあったかと思うのですが、印象的なエピソードはありましたか?

貴島:香港のファンの方に話しかけられたのはびっくりしました! 連ドラのときのポスター画像をスマホで見せてくださったり、日本で開催された「おっさんずラブ」展限定のバックを持っている方もいらっしゃったりして、海外にもドラマを愛してくださる方がいるのだなと励みになりました。2泊3日の弾丸ロケだったのでバタバタでしたが!
徳尾:弾丸の割に結構長いシーンになっていましたよね。
貴島:そういっていただけて良かったです。
徳尾:すごく見たいシーンになっていて、迫力もあって感動しました。

——今回の脚本で苦労した点はありますか?

徳尾:うーん…。この作品だから苦労したってのはなくて、むしろ打ち合わせに行くのが楽しみなくらいでした。プロデューサー4人と僕の5人で考えているんですけど、みんな面白いアイディアを持っていて、負けないぞって感じで書いていました。細かなエピソードに関して、活発な議論をしながらも、全体としてはおなじ方向を向いていて、息はあっていましたね。
貴島:このお話を劇場版で完結させようという強い意志があって脚本を作り始めたので、どのキャラの未来もちゃんと描きたいという愛情があふれすぎて、尺が足りない…という感覚はありました。ちず、武川、マロ、蝶子さんなどの連ドラ後の生活や人生の構想自体はあるんですが、2時間に入りきらないのが苦しかったです。よく徳尾さんと、武川の休日だけで1時間くらいは作れそうって話しますよね(笑)。
徳尾:だから今回の劇場版ってエンディングが長いよね。
貴島:あれは私たちの愛があふれちゃった結果です。
徳尾:なかなか終わらないんですよね。
貴島:終わらないなって思ったら許してほしい…。最後まで席を立たずに見てほしいですね。
徳尾:ですよね。もう立ってもいいかなって3回くらい思ってから立ってほしい(笑)。

——サブタイトルの「〜LOVE or DEAD〜」はどのような経緯で決められましたか?

徳尾:「劇場版おっさんずラブ(仮)」の状態が長かったんですけど、貴島さんから「〜LOVE or DEAD〜」という案が出てきて決まりましたね。
貴島:ある日突然言い出したんでしたっけ…。
徳尾:何個か照れ隠しにダミーのタイトルも用意してたと思うんですけど、明らかにこの「〜LOVE or DEAD〜」が面白いよって言って。たぶん貴島さんもこのタイトルにするつもりだったんじゃないですかね。
貴島:そうかもしれない(笑)。みんなからも反対はなく、自然と「〜LOVE or DEAD〜」に決まっていきました。
徳尾:ストーリーの方が先でしたね。ファンの方からは結構、春田と牧の日常を見たいっていう声をいただくんです。だから、わかりました「〜LOVE or DEAD〜」ですって! みなさんのご要望にお応えして「〜LOVE or DEAD〜」です(笑)。

———ファンの方に愛され続けている「おっさんずラブ」ですが、続編へのハードルはなかったのですか?

徳尾:応援してくださっているのは嬉しいですが、あまり中身には影響していないかもしれないですね。
貴島:あくまで私たちのスタートは、関東ローカルの深夜単発ドラマだった。今このような形で皆様に成長させて頂いていますが、なにか立場が変わったわけではないと思います。映画化に際しても「映画やっていいんですか! やったー!」というピュアな喜びが強くて(笑)。みんなでワクワクしながら作っていますし、その気持ちを忘れずに進みたいと思います。

——スクリーンで拝見するのが楽しみです!

貴島:ぜひご家族や恋人と観ていただきたいです。
徳尾:ファミリームービーなので。
貴島:よくこれを言うと「またご冗談を…」と言われがちなのですが、本気です。そういえば連ドラのときも「王道恋愛ドラマです」と本気で言っていたのに伝わるのに時間がかかったことを思い出します(笑)。映画おっさんずラブのテーマは「夢、家族」です。願わくば大切な人や、親子三代で、みなさんお祭りだと思って参加していただけたら嬉しいです。

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~8月23日(金)公開~

配給:東宝

三角関係を上回る五角関係!

「おっさんずラブ・バトルロワイアル」開幕!!

あらすじ

「おれと結婚してください!」永遠の愛を誓ったあの日から1年が過ぎ、海外転勤を経て帰国した春田創一(田中圭)。久しぶりの天空不動産第二営業所では、お馴染みのメンバーと新入社員・山田ジャスティス(志尊淳)が春田を歓迎する。そんな彼らの前に、天空不動産本社で新たに発足したプロジェクトチーム「Genius7」のメンバーが現れ、リーダーの狸穴迅(沢村一樹)は、春田たちに即刻営業所から立ち去るよう言い放つ。その側にはなんと、本社に異動した牧凌太(林遣都)の姿も。動揺を隠せない春田と、春田を励ますジャスティス。さらに、黒澤(吉田鋼太郎)の恋心にも再び火が付いて…。

出演者

田中圭 林遣都 内田理央 金子大地

伊藤修子 児嶋一哉・沢村一樹 志尊淳・

眞島秀和 大塚寧々 吉田鋼太郎

©2019「おっさんずラブ」制作委員会