【担当とわたし】「ギャルと恐竜」森もり子×トミムラコタ×担当編集対談

DAYS NEOへの投稿から、わずか2ヵ月弱で「ヤングマガジン」での週刊連載が決定!! 担当編集自らも“ベリースピーディー”と驚く『ギャルと恐竜』がいかにして生まれ、連載を獲得したのか。コミックス第1巻が4月5日に発売されたことを記念して、作者・森もり子先生、トミムラコタ先生と担当編集・スズキ、ニヘイが対談! SNSをはじめWEBマンガ界で豊富な活動実績を持つお二人が、DAYS NEOを選んだ理由とは…!?

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DAYS NEOへの投稿から、わずか2ヵ月弱で「ヤングマガジン」での週刊連載が決定!! 担当編集自らも“ベリースピーディー”と驚く『ギャルと恐竜』がいかにして生まれ、連載を獲得したのか。コミックス第1巻が4月5日に発売されたことを記念して、作者・森もり子先生、トミムラコタ先生と担当編集・スズキ、ニヘイが対談! SNSをはじめWEBマンガ界で豊富な活動実績を持つお二人が、DAYS NEOを選んだ理由とは…!?

森もり子(原作)

『ギャルと恐竜』原作担当。2014年に発売したLINEスタンプ『もっと私にかまってよ!』が話題に。著書に『さよなら、ハイスクール』など。トミムラコタと結婚している。

>『ギャルと恐竜』第1話はコチラから!

>>twitter

トミムラコタ(漫画)

『ギャルと恐竜』作画担当。Twitterに掲載した漫画『実録!父さん伝説』が話題となり、単行本化される。他の著書に『僕たちLGBT』など。森もり子と結婚している。

>『ギャルと恐竜』DAYS NEOページはコチラから!

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ヤングマガジン編集・スズキ

『ギャルと恐竜』担当。前世はギャル(自称)。

>スズキ編集の詳しいプロフィールはDAYS NEOに掲載!

ヤングマガジン編集・ニヘイ

『ギャルと恐竜』担当。『ギャルと恐竜』の行く末をそっと見守っている。

>ニヘイ編集の詳しいプロフィールはDAYS NEOに掲載!

森「編集者さんと漫画を作ってみたかった」

——『ギャルと恐竜』は、マンガ投稿サイトDAYS NEOでのマッチングがきっかけだと聞きました。すでにお二人はSNSの投稿から書籍化された御経験がありますし、多くのフォロワーさんもいらっしゃいます。それなのにSNSだけではなく、DAYS NEOにも投稿しようと思ったきっかけはなんですか?

トミムラ:元々二人で何かやりたいね、と話をしていたところDAYS NEOのオープンを知って、「これだ!」って思いました。
森:編集者さんから直接コメントをもらえる機会は、なかなか無いですから。
トミムラ:しかも、その編集者さんの所属ラインナップが、ヤンマガとか、モーニングとか、もう……知ってる雑誌ばっかりで(笑)。こんなサービスある? ってびっくりしました。
森:SNSに投稿した作品がバズって書籍化のお話をいただくことは、すごく光栄なことではあるのですが、お互いに次は編集者さんと一緒に漫画を作りたいという気持ちが強かったんです。投稿した漫画はSNSにもアップしていますが、むしろDAYS NEOの編集者さんに声をかけて頂いて、一緒にやってみたかった。
トミムラ:DAYS NEOに賭けていました(笑)。β版がオープンしてすぐに、森が原作、私が作画で『イルカは今もあの星で』という1ページの漫画を投稿したんです。でも、まったくの無反応で(笑)。え? こんなにスルーされるの? と、ちょっと落ち込みましたね(笑)。  
スズキ:拝見した時、色味やセンスがいいなあ、とは思ったんですけど、投稿されたのがβオープンの時期ですごく投稿が多くて…。それに、気になっても声をかけにくい作品というか(笑)。

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▲DAYS NEO初投稿作の『イルカは今もあの星で』。『ギャルと恐竜』のコミックスに収録されている。

 

——その後、『ギャルと恐竜』を2018年4月20日に投稿されて、メッセージ第1号がスズキさんですね。

スズキ:『ギャルと恐竜』は、15時頃に投稿されていて、僕は16時20分にメッセージを送っていますね。
トミムラ:早い!
スズキ:お二人は「mug.」というペンネームで投稿されていてプロフィールも何も書かれていなかったので、どういう人達かよく分からなかったんですよ。その1週間後の4月27日にマッチングしたのですが、その時にお名前をうかがったのでググってみたら「わ! めっちゃフォロワーいる!」って(笑)。
トミムラ:『ギャルと恐竜』は、SNSでバズったから連載になったと言われたりもしているんですけど、逆なんです! 私達はDAYS NEOで認められたんです! そこは勘違いしてほしくないですね(笑)。 
スズキ:大丈夫です。ちゃんと証拠が残っていますから(笑)。

▲2番目にメッセージを残したニヘイも、2回目の打ち合わせから担当として参加している。

 

スズキ「寝て起きても心に残っていたので」

トミムラ:最初に投稿した漫画をスルーされた経験もあったので、メッセージや担当希望がくる度に、家で小躍りしていました。森がお風呂に入ってる最中でも、ドアを開けて「見て! 来たよ! ヤンマガの次はモーニングからだよ!」って(笑)。
森:うん(笑)。
トミムラ:メッセージをくださった編集者さんのプロフィールを見て「あの作品を担当している方なんだ」「他の投稿作品にこんなメッセージを残してる…」とか、夢中でした。紙への憧れが強かったこともあって本当に信じられない気持ちでしたね。
森:最終的に、4人の方から担当希望をいただきました。

 

——スズキさんが担当希望をしたのは、どういう理由からでしょうか?

スズキ:寝て起きても心に残っていたからですかね。この作品は続けば続くほど良くなると思ったし、なんとなくこの作品の目指すべきところが見えて「これならお手伝いできそうだ」と思ったからです。僕はDAYS NEOの責任者なので、極力担当希望はしないようにしていたんですが…。
トミムラ:なのに! ここ大事ですよ(笑)。
スズキ:もう恋なんてしないようにしてたのに、みたいな(笑)。

 

——お二人がスズキさんを選んだ決め手はなんでしたか?

トミムラ:私は昔から藤子・F・不二雄先生の作品が大好きで、『ギャルと恐竜』にもその影響が出ています。F先生の漫画も人間とそうじゃないものが生活するという設定が多いですよね。スズキさんのプロフィールに、藤子・F・不二雄を読んでいたと書いてあったので、この人にするしかないじゃないか! と。
スズキ:F先生のおかげですね(笑)。
森:僕はスズキさんが過去に担当していた『神さまの言うとおり』が好きで全部読んでいたんです。その作品も僕達のように原作と作画が別だったので、やりやすいんじゃないかと思いました。あと、単純に権力がありそうな人だったので(笑)。
スズキ:無いです!(笑)。
森:DAYS NEOを立ち上げた方だし、SNSもしっかりやってるし、色々な相談ができそうだと感じましたね。
スズキ:ニヘイには僕から共同担当になってくれないかと声をかけました。メッセージを送ったのは知ってましたし、作品に興味をもってくれてる、良さを分かってる人をチームに入れたかったので。

森「編集者と漫画家はビジネスパートナーだ」と言う言葉に安心した

——初めてのお打ち合わせはいかがでしたか?

トミムラ:実物のスズキさんは、プロフィールのアイコンと全然違って「うわ、怖っ!」と思って(笑)。
スズキ:プロフィールにも実際とは違うと書いてあるじゃないですか。
トミムラ:それにしても(笑)。でも話してみたら、顔は怖いけどウサギ好きで…。
森:優しい。
トミムラ:その日のメモに「優しい人」って書いてある(笑)。
スズキ:僕は会話のテンポが合うなぁと感じて、きっとうまくいきそうだと思いました。
森:その時に「編集者と漫画家はビジネスパートナーだ」と言って頂いて安心したのを覚えています。SNSでバズって声をかけてもらう場合、出版社より作家の方が立場が上というイメージがありまして。
トミムラ:「うちから本を出させてください」という感じで声がかかるよね。
森:逆に持ち込みや投稿では編集者が上になるイメージがあって…。僕はどちらも嫌で、編集者さんと対等の立場で作りたかったので、スズキさんの話を聞いて「それならOKだ」と。
トミムラ:編集者と漫画家が分かりやすく対等でいられるのはDAYS NEOの良いところですよね。
スズキ:そこはかなりこだわって作りましたね。僕はむしろ編集者のほうが下として作っているつもりで、編集者が書き込む欄を「アドバイス」ではなく、「メッセージ」というラベルにしてあるのもそういう思想の表れです。
トミムラ:ああ、確かに。
スズキ:リリースでも、例えば「編集者からコメントがもらえるぞ」ではなく、「編集者からメッセージが送られることがあります」というように書きます。こちらが何かを与えるという立場ではないと思っているからです。
森:あと最初の打ち合わせで感じた共通点は…今の時代に紙で出版することに対する考え方ですね。本を出したことはあっても、雑誌に載ったことは無く、「自分は漫画家なのか?」という疑問もあって、紙の雑誌に連載してみたかったんです。でも、「もう雑誌なんて終わってる。これからはSNSやウェブの時代だ」なんて言う人もいて(笑)。
スズキ:分かります。
森:スズキさんは紙とウェブに対して良いバランス感覚を持ってるな、と感じました。
トミムラ:今は編集者不要論なども出ていますけど、私達は編集者がいるから良い作品ができると思っているので、初回の打ち合わせでその事を話したら、意見がガッチリ合って盛り上がりました。
スズキ:僕は最初に作家さんに目標を訊くことにしているんです。お二人にも『ギャルと恐竜』で連載を目指しますか? どこに掲載したいですか? と質問したら、「ヤンマガ本誌で連載したい」と言われました。まず、そういう夢を聞いてから、メリットとデメリットを全部伝えます。また作家さんには「我慢しないでください。思ったことはすぐに言って下さい」とお願いしています。お互いが目標を共有して、条件や進め方について合意した上で始めれば、トラブルも起きにくいと思うので。

スズキ「森さんが味、トミムラさんが出汁」

——連載にあたってスズキさんから内容に関する要望はありましたか?

スズキ:「恐竜は喋らない方がいい」という意見…いやもう懇願に近いのですが…は先に伝えましたね。
森:そう言われたので「じゃあ声帯をつぶそう」って(笑)。
トミムラ:DAYS NEOに投稿した作品では、特に強いこだわりもなく恐竜に喋らせていたんです。スズキさんとお会いして、信頼できる方だと思い、そんな人が「喉つぶそう」って言うのなら、それでいいかと(笑)。

▲DAYS NEO投稿時の『ギャルと恐竜』では、恐竜くんが喋っていた!

スズキ:「喉つぶそう」とは言ってないですよ! 鳴き声くらい出してもいいし(笑)。
森:でも、結果的に良かったね。
トミムラ:たまに喋っている恐竜を見返すと「うわ違和感! 気持ち悪!」って思うくらい。スズキさんの判断は正しかったな〜、って。
スズキ:恐竜が喋ると喋らないとでは、ジャンルが全然違ってくるんです。喋る場合は、異形とのコミュニケーション漫画になり、喋らないとペット漫画に近くなる。

——恐竜くんが喋らない分、表情などの感情表現が重要になると思うのですが、何か気を付けているポイントはありますか?

森:こういう表情をして欲しいという希望はネームに書いています。
スズキ:ネームでは恐竜くんの表情が、もう少しオーバーに描かれてますよね。

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▲ネームでは汗が描かれ、必死な様子がわかりやすくなっている。(第8話より)

森:恐竜くんの心情をスズキさんとトミムラに伝えるためのネームなので、そのまま描いて欲しいということではないんですよ。
トミムラ:ネームの表情を参考に私の手癖で描いている感じです。疑問があれば森と相談しながら調節します。
スズキ:料理に例えると、森さんが味を決めてトミムラさんが出汁を加えてるって感じかなあ。
トミムラ:なるほど(笑)。
スズキ:だから完成すると、出汁も利いてて味もある、合作の意味がある作品になってる気がしますね。

スズキ「楓と恐竜の姿ではなく、存在感を必ず描いてほしい」

——そもそも、ギャルと恐竜という設定は、どのように発想されたのでしょうか?

トミムラ:恐竜くんというキャラクターは連載の2年前くらいからあったのですが、どういう漫画にすればいいのか、ずっと悩んでいたんですよ。恐竜に独り暮らしをさせるとか…。
森:色々なバイトをさせるとか…。
トミムラ:去年の冬に私が個人で北九州のPR漫画の仕事を受けたのですが、そこでも恐竜くんを描いたんです。
森:その漫画に北九州の女性の紹介があったんですよね。
トミムラ:「北九州は強い女が多いけど、みんな優しいんだよ」ということを描いて欲しい、というリクエストでした。そこで深く考えずにギャルっぽい女の子を描いてみたら可愛かったので、もしかしてギャルと恐竜っていいんじゃない? と閃きました。

——お話を作る際は、どのようなやりとりをされているんですか?

スズキ:ネームをいただいてからは修正についてやりとりはしますが、まずどんな話にするかという「初動」は森さんにすべてお任せしています。たまにネタ自体が枯渇してます、って言われた時は、使えそうなキーワードを考えて送ります。あと、定期的に中長期的な展望について打ち合わせをします。
森:お話を作るにあたって、読後感を大切にしたいのと、単行本一冊にまとめた時にテーマや登場人物をバランス良くおさめたいと思っているんです。
トミムラ:Googleのスプレッドシートに、読後感や登場人物などが細かく書かれた表を作っていて、本当にマメだなと関心しています(笑)。
森:いつ掲載されるか、オチはどういう感覚か、中心キャラが誰になるか…というのをまとめているのですが、これを作るのが楽しくて(笑)。 
スズキ:その表は僕達も見られるようになっていて、みんなで情報を共有しています。

▲シートにはタイトル・登場キャラ、話の雰囲気・内容等が事細かにまとめられている。

 

——ネームの段階では森さんとスズキさん、ニヘイさんで進められることが多い?

トミムラ:私はネームには口出ししません。だんまりです。森とスズキさんが電話で楽しそうにネームの打ち合わせをしているのを見ています(笑)。
森:トミムラとは普段の生活の中で、恐竜くんがこういう時にこういう反応したら面白い、みたいな話はよくしていますね。
トミムラ:公園にブランコがあったら「恐竜くん、ブランコやるかなあ?」とか。そういう雑談から森がヒントを見つけてネームを作っていくことが多いですね。

▲公園で遊ぶ恐竜くん。二人の雑談から新しいアイディアが生まれる。(第14話より)

 

——お話は恐竜くんの行動を中心に考えていく感じでしょうか?

森:基本は「恐竜が○○したら?」と考えることが多いですけど、話のポイントはギャルの楓と恐竜を中心とした人間関係とか…。
スズキ:森さんは全部のキャラクターを均等に愛している感じがしますね。僕も全キャラクター好きですが、編集なので心を鬼にして(笑)「『ギャルと恐竜』なので、楓と恐竜の両方を必ず出してください」とお伝えしています。とはいえ、楓と恐竜が登場するのは別キャラの会話の中だけでもいいんです。
森:例えば、初めてコンビニの先輩が登場する話では、恐竜は1コマしか出てこないんです。でも、この話は『ギャルと恐竜』でしかできないことをやってるのでいいよな、って。
スズキ:そうそう。出なくても、想いや会話の中に主役としての存在が感じられればOKなんですよ。
森:逆に、楓や恐竜がいっぱい出ている回でも「『ギャルと恐竜』じゃなくてもできる話なので」とボツになることもあります。
スズキ:そこだけは気を付けてます。

▲1コマしか登場しなくても存在感はバッチリ!(第6話より)

トミムラ「今のリアルなギャルを描きたい」

——キャラクターを描く上で気を付けていることはありますか?

トミムラ:ギャル萌えの漫画にしないように気を付けています。油断すると記号的なだいぶ昔のギャルっぽくなっちゃいかねないので。ちゃんと調査して今のリアルなギャルを描きたいと思っていますね。
森:セリフも二人で相談しながら書いています。
トミムラ:楓は「あげぽよ」とか、記号としてのギャル語は一言も言ってないんですよ。私からは楓の言い回しの希望を伝えたりしています。反対されて揉めることもありますが(笑)。

 

森:ギャルというより、楓がどんな子か分かってきましたから、さすがにこういう言い方はしないだろう、とか。

▲奔放だがコミュ力は高い楓。細部までこだわったギャル表現に注目!(第6話より)

スズキ:楓に関する修正のお願いは結構したかもしれないですね。「楓ならもうちょっとこうするのでは?」って。僕の中では第1話の楓が基準になっています。
森:僕も1話から5話を見返して、基本に立ち返ることがありますね。
スズキ:やっぱりDAYS NEOで第1話を読んだ時の楓の印象は守っておきたいなあ、と。
ニヘイ:よく打ち合わせで「ギャルみ」というワードが飛び交います。

森「“日常を肯定する”がテーマ」

——スズキさんとニヘイさんから見た『ギャルと恐竜』の魅力はどんなところでしょうか?

ニヘイ:恐竜くんの顔は目と口しかないのに、全部のコマで表情が違うんですよ。それが見てて凄く楽しいです。楓ちゃんもまつげが綺麗だったり、自分なりのおしゃれを追求している感じがギャルっぽいですよね。小さいコマでも、そういうディテールがしっかり表現されているのが魅力です。
スズキ:あざとくない、説教臭くないところでしょうか。「教えてやろう」とか「伝えるぞ」みたいな押しつけがましさは無くて、気軽に読んでいるうちに、自由に生きるっていいなあ、こういう友だちっていいなあ、ペットを飼ってみたいなあ、バイトしよっかなあ、とか(笑)。自然に感じられるところがいいですね。

——お二人は『ギャルと恐竜』をどんな風に読んでいただきたいですか?

トミムラ:私は小さい頃『ドラえもん』をこたつやトイレの中で1話読んではまた本棚に戻す、という読み方をしていたんですけど、『ギャルと恐竜』もそんな読み方ができると思います。
スズキ:僕にも経験があります。何回も繰り返し読むんですよね。
トミムラ:そうですそうです! セリフやお話は全部覚えてるんですけど、何回読んでも面白い。
スズキ:『ギャルと恐竜』もそうですよ。一生読める漫画ですね。
トミムラ:一生!
森:恐竜の可愛さを見てもらいたいというのが一番ですが、自分の中には「日常を肯定する」というテーマもあります。例えば、大晦日のそわそわする感じをみんなで共有するとか、「生活って素晴らしいよね、生きてるっていいよね」と感じられる漫画だと思います。

▲大晦日、友人と過ごす何気ないひととき。(第10話より)

トミムラ:かなり平和な世界ですよね。
森:普通は描く場面を描いていなかったりするんですよ。クリスマスの話(第9話)だと、先輩を飲み会に誘うところで終わって、飲み会自体は描かないとか、日常の小さな楽しさを切り取るように考えています。第1話だけ読むと、ギャルが恐竜を拾っただけ、みたいな出オチ感があると思うんですけど(笑)。どの話も楽しく読める漫画だと思います。

 

――どうもありがとうございました。

 

 

…終始笑いの絶えない和やかなインタビューをしてくれた森もり子先生とトミムラコタ先生の『ギャルと恐竜』コミックス第1巻発売中です!

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