いま私たちに必要な性と生と精子のはなしーー『あいだにはたち』のミサさん×TENGA社員・西野さんーー

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「今どき家族をつくるのに男はいらないのよ。必要なのは精子だけ」――。38歳独身女性と18歳の男子高校生のラブサスペンスを描くコミックDAYSの人気連載作品『あいだにはたち』。受験を目前に控えた高校3年生・高江玲於奈（たかえれおな）は、38歳の美女・ミサさんに誘惑されてセフレになったが、実は彼女が欲していたのは、優秀な遺伝子を持つ健康な「精子」だった！

そんなミサさんが漫画から飛び出して、TENGA株式会社・広報の西野さんとの特別対談を実現。「女性向けセルフプレジャー」＆「ヘルスケアアイテム」で「性」のイメージを刷新してきたTENGAブランドが、“性と生と精子”についてどのように向き合っているのかお話を伺いました。

ミサさん・・・本作のヒロイン。優秀な遺伝子を求め妊活に励む38歳の超美人。

『あいだにはたち』１話はコチラから＞＞

: 西野芙美・・・株式会社TENGA広報チームマネージャー

ミサさん、「iroha」をご存知ですか？

: ミサさん：今回の対談でTENGAの社員さんとお話しすると聞いて、しかもそれが女性の方で驚いています。TENGAに女性の社員さんは多いんですか？

: 西野：そうですね。今は約4割が女性です！　私が入社したのが2017年で、ちょうど「TENGA メンズルーペ」を発売しているTENGA ヘルスケアというグループ会社が出来たばかりのころです。女性向けセルフプレジャー・アイテムの「iroha」は2013年に登場してますから、シリーズのラインナップもかなり揃っていました

: ミサさん：TENGAで働く女性ということで、色眼鏡をかけて見られることってありますか？

: 西野：まずは驚かれますよね。それも２パターンあって、単純に仕事面白そう！　って言ってくれる人と、エロい目で見ようとしてくる人。セルフプレジャーの回数とか聞いてくる人もいて、「何を言っても良い」と思われることもあります。そういう時は、逆に「あなたは何回してるんですか？」って煙に巻くんですけど。

: ミサさん：なるほど。

: 西野：でも最近は、すごく共感してくれる人が増えたなって思いますね。「iroha」のブランドメッセージの「女性らしくを、新しく。」みたいに、女性がセルフプレジャーをするのって別に変なことじゃないし、素直に気持ちよさを感じて良いんじゃないかって。実際にご覧になってみますか？

左から、iroha RIN、iroha zen、iroha FIT

: ミサさん：とてもオシャレなデザインですね。

: 西野：「iroha」シリーズの最初に発売したのはこのシリーズです。

iroha

: 西野：他にも「iroha mini」や「iroha＋」といった様々な商品があります。

: ミサさん：和菓子みたい･･････。

: 西野：触ったことありますか？

: ミサさん：（「iroha RIN」を手にとって）コレはないです。ちょっと触ってみていいですか･･････。

: 西野：ぜひぜひ！

: ミサさん：もちもち柔らかい。（「iroha mini」を手にとって）コレは素材違いますね。目薬みたい。

: 西野：確かにロー✕✕キューブ的な感じありますね（笑）。

: ミサさん：（「iroha+」を手にとって）コレは生き物みたい。

: 西野：プニプニしてますよね。裏のボタンの「+」を長押しすると･･････

: ミサさん：振動がすごい。

: 西野：もう一回押したりすると振動の強さが変わります。

: ミサさん：あ、コレすごくかわいい。

: 西野：「iroha stick」ですね。

コンパクトサイズのスティック型アイテム「iroha stick」

: 西野：この商品はポータブルだし、1200円（参考価格）っていうリーズナブルな価格だから、本当に気軽に買っていただけるというか。

: ミサさん：化粧ポーチに入ってても。

: 西野：入っててもプレジャーアイテムだと全然分からない見た目ですね。20万個弱くらい売れてます。

: ミサさん：へ～。こういう女性向けのセルフプレジャー商品って全体的に増えつつあるんですか？

: 西野：私の肌感覚なんですけど、「女性がこういうアイテムを手に取りやすくなるためにこういう配慮が必要だよね」っていう取り組みを行っている会社さんは、昔より増えてると思います。

: ミサさん：こういうのって、モロに「大人のおもちゃ」みたいなパッケージのものが多い印象があったんですけど、「iroha」シリーズはホントにオシャレですね。部屋においてあっても違和感なさそう。

: 西野：今までは、明らかに男性器の形をしたバイブレーターとか、「めちゃめちゃエロいやろ！」を前面に出した商品が多かったと思うんです。それはそれで非日常感を味わえて楽しいですけど、どちらかというと「iroha」は日常の生活に溶け込むようにデザインされています。セルフプレジャーは、人として当たり前にもっている欲求を解消することだと思っていますので、ことさら「スケベっぽい！」とかではなく、日常生活に寄り添えるようなセルフプレジャーアイテムを、多くの方に届けたいですね。

玲於奈くん、メンズルーペで「男の妊活」始めませんか？

──『あいだにはたち』を読んだ感想を聞かせていただけますか？

: 西野：すごく面白く拝読しました！　ミサさんと玲於奈（れおな）くんの関係も、最初は「バレる」「バレない」みたいな心理戦の駆け引きがあって、とってもハラハラしますよね。だけど、38歳という年齢でリミットがあるとはいえ、どうしてミサさんはこんなに子供を欲しがっていて、それも精子だけ欲しいみたいになってるんでしょう。ミサさんの元カレって、典型的なハラスメント男だから、彼が全然子供を欲しがらないことで、傷ついた体験があるのかなって。

: ミサさん：それは、今後少しずつ明らかになっていきます･･････。

──作中では、ミサさんが「メンズルーペ」を使うシーンが登場します。

: 西野：ありがとうございます！

: ミサさん：あの･･････「メンズルーペ」は、普通、どのような使われ方をしてるんでしょうか？

: 西野：ミサさんの場合は･･････。

: ミサさん：こっそり玲於奈くんの精子を盗んで使いました。

第18話より

: 西野：やっぱり「男の妊活はじめの一歩！」っていうキャッチコピーをつけている通り、これから妊活を始めようとするご夫婦が使うことが多いです。もちろんミサさんみたいに女性から「コレ試してみてよ」っていうパターンもありますし、男性が自分でチェックする場合もあります。やっぱり男性は不妊外来というか、病院に行くハードルがすごく高いというご意見を前から多く頂いておりまして。病院での検査のように精緻な数値は出ないんですけど、まずは目視で精子が多いか少ないか、動きが良いか悪いかを観察、判断する最初の一歩として、使って頂いています。

: ミサさん：そもそも「メンズルーペ」を開発しようとした最初のきっかけは、なんだったんですか？

: 西野：実際にTENGAの社員の周りに不妊で悩んでいる方がいて、病院に行ったら男性に原因があると診断され、色々と調べてみたそうです。すると、WHOの調査でも、不妊原因の48％は男性にあることがわかりました。でも、男性の妊活はまだまだ注目されていなくて、女性のものとして捉えられがちなので、そうした状況を変えていきたいという想いがあります。

: ミサさん：勝手に彼氏もしくは旦那様の精子チェックをした、という例はありますか？　ありますよね？

: 西野：うちに直接来てる感想としてはありません（笑）。アマゾンさんのレビューで見かけたことはありますけど･･････。

──ミサさんのようにこっそり採取することは可能なんでしょうか。

: ミサさん：精液が入ったコンドームをとっておけば･･････。

: 西野：そうですね。実際にやろうとしたら出来なくはないと思います。だけど推奨はしないです（笑）。やっぱり妊活の当事者として、男性自身に使って欲しい気持ちがあります。もちろん、玲於奈くんにもオススメですよ！

: ミサさん：高校生でも買えるんですか？

: 西野：はい。「メンズルーペ」は、18禁じゃないので。

: ミサさん：中学生や高校生の仲間うちで使って、「お前のどうだった？」みたいな使い方も良いですよね。精子の健康診断みたいなものだから。

: 西野：健康のバロメーターになる部分があると思います。あとやっぱり、性教育をきっちり受ける機会が日本にはあんまりないと思うので、実際に自分の精液にこれだけ精子があるんだとか、性意識を高めるのはすごく大事だなと思いますね。

玲於奈くん、ビギナーさんには「スマートバイブリング（SVR）」がオススメですよ！

第1話より

: ミサさん：玲於奈くんはまだ高校生で、性的な意味でのビギナーなんです。そんな彼に、オススメのアイテムはありますか？

: 西野：そうですね（笑）。18歳未満の高校生は18禁のものは手に取れないので、もし玲於奈くんが高校を卒業したらという仮定でお話をさせていただくと、「スマートバイブリング（SVR）」が良いと思います。

スマートバイブリング（SVR）

: ミサさん：ブルブル震えてます。

: 西野：輪っかの部分を男性器の根本に通します。するとコレが振動するんですね。

: ミサさん：カップル向けってことですか？

: 西野：そうですね、カップル向けのアイテムです。コレを装着した状態で挿入行為をすると、振動部分が女性器の外側、つまりクリトリスに当たります。

: ミサさん：なるほど。

: 西野：人気商品なんですよ～。

: ミサさん：でも、これってビギナーでも使いこなせますか･･････？

: 西野：膣内派かクリトリス派かどっちの刺激の方が良いかで言うと、個人差はありますが、日本の女性はほとんどがクリトリス派らしいです。なので、どこが気持ちいいとかコミュニケーションが取れてる場合は問題ないと思うんですけど、玲於奈くんみたいに、すごくドキドキしちゃってコミュニケーションとしてのセックスを考えたり楽しんだり、なかなか上手く出来ない人にこそ、まずは使用してほしいですね。

第11話より

: 西野：玲於奈くんの場合は、ミサさんの経験値があまりにも高すぎるっていう問題もありますけど（笑）。SVRみたいなアイテムを通じて、ミサさんとのセックスを楽しんでもらえると良いなって、思うんですよね。

一作くん、マスターベーションの最新ガジェット、持ってます？

: ミサさん：玲於奈くんには、一作くんっていうお兄ちゃんがいるんですよ。大学院生でバリバリの理系なんですけど、25歳で彼女はいないみたいです。一作くんにオススメのアイテムも紹介してもらえたら嬉しいです。

第32話より

: 西野：一作くんは、女性経験はあるんですか？

: ミサさん：まだ、童貞だと思います。

: 西野：すごい頭でっかち系の童貞さん？

: ミサさん：そうですね。

: 西野：マスターベーションはするのかな･･････。

: ミサさん：すると思うんですけど、どうなのかなぁ。母親とか結構厳しかったりすると、そういうの考えちゃダメだと思って性を抑圧しちゃうタイプの人もいるじゃないですか。あるいは、一作くんは理系の大学院生ですごく几帳面だから、論文研究みたいなイメージで、マスターベーションをコンプリートしていくタイプかもしれません。

: 西野：一作さんが、どれだけ性をタブー視しているか、ですよね。タブーの意識がなかったら、そういう風にめちゃめちゃ研究していくだろうし、タブーの意識があったら、生きていく上であまり重視しないようにしているとか。

: ミサさん：研究者だから、最新のガジェットに興味があるかも。

: 西野：ガジェット･･････スピナーかなぁ、どれかなぁ。

: ミサさん：一番新しいやつ。最新モデルの一番良いものありますか？

: 西野：ということは、「ジャイロローラー」ですね！　このグッズには、ジャイロセンサーが搭載されているんです。

TENGA GYRO ROLLER

: 西野：（ジャイロを動かす）

: ミサさん：すごい！

: 西野：手の傾き方によって回転速度とか回転方向が変化します。

: ミサさん：どうして角度によって変わるようにしたんですか？　ポタン操作じゃなくて。

: 西野：直感的操作を大事にしたかったんですよね。irohaとかもそうなんですけど、ボタンが多かったりすると、そのことに意識を取られてあんまりマスターベーションに集中できない。ジャイロは、手首を動かすだけで角度が変わるんで、邪魔されずに没頭できるんです。こういうガジェットとしての面白さもありますから、一作くんにも楽しんで頂けると思いますよ！

ミサさん、精子は「かわいい」ですね！

第19話より

──妊活に取り組むミサさんへのオススメはありますか？

: 西野：ひとつは「SEED POD」ですね。それこそ体外受精とか精子検査のための、精液を運搬できる保温器なんです。精子って温度変化にすごく弱いんですよ。冬場とか急激に温度が下がると死んでしまって、運動率も鈍くなるんです。だから温度管理がすごく大事なのに、そのケアの仕方が確立されていないんですよ。